東京都文京区で弁護士をしている小倉です。
昨日、中野区の高齢者支援専門ケース会議に参加しました。
同会議は、高齢者に対する虐待と思われる事例を、法律的な観点から解決させるための相談会です。
区の職員、地域包括センターの職員、精神科の医師が一堂に会して、議論します。
区の職員の方々、地域包括センターの職員の方々は、一生懸命取り組んでいらっしゃいます。
些細な質問をしても、よく事情をとらえています。
とにかく熱心で、頭が下がるくらいです。
今回の事案は、具体的には言えませんが、とにかくかわいそうな事案です。
虐待される高齢者はもちろん、虐待する方にも同情すべき点がありました。
けれど、だからといって放置するわけにはいきません。
私は、思い切った方策を指示しました。
高齢者が持つ財産は、基本的には高齢者自身のために使われるべきだと思います。
それに親族が頼っているとしたら、おかしい。
分離させて、親族に働いてもらうとか、生活保護の手続をとるとか、自活できる方法はあるはずです。
そういうときに、親子の情などと考えて、できるだけ一緒にいさせようとしても、いずれ無理が来ます。
私はそんな風に、結構割り切って考えます。
こういうのは、現場を知らないから言えるのかもしれませんが。
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