今日は、文京区地域包括ケア推進委員会の活動の一環として、高齢者障がい者の施設の見学に同行させていただきました。
社会福祉法人こうほうえんは北区浮間船渡にあり、工業用地の一角にあります。
同施設のコンセプトには驚かされました。
認知症患者にはなるべく外出させて、活動的にさせてあげる。
ショートステイの利用者には、骨折事故などが一定程度生じることも家族に了承してもらった上で、なるべく室内を歩かせてあげて、元気を維持する。
特に興味を引いたのは、高齢者施設と保育所とを併設して同館内にもうけていることでした。
そういう環境で保育することで子供が異文化を受け入れる土壌を作りだすとともに、高齢者も子供らに接して元気を取り戻すそうなのです。
両施設を併設することで特に手間が省けるわけではないそうなので、効率の問題ではなく利用者のためをひたすら考えた作り方です。
こういう施設ができれば、地域の住民も頼りにするし地域の理解も得られるし、福祉の厚みも増します。
核家族化が進行した現代では必要な福祉のあり方だと感じました。
聞けばこの施設はここでは赤字だそうで、本社の鳥取の施設と合わせてようやく維持できるそうです。
こういう志の高い福祉の運営をしてくれる法人が増えることを祈ります。
(小倉)