昨日、平成28年度第1回の文京区認知症ケアパス検討専門部会が開催されました。
私は、文京区地域包括ケア推進委員会の区民公募委員ですが、それを母体として文京区地域推進協議会とこの文京区認知症ケアパス検討専門部会に参加しています。
昨日は、認知症施策総合事業のこれまでの報告、及び認知症ケアパス普及啓発活動の現時点での状況報告などを行いました。
そして、認知症の人に対する支援体制を検討しました。
認知症といっても、その大部分は自分が認知症であることに気づいていないのが現状です。
そういう状況ではまず認知症の初期段階だと思われる時点での周囲の対処が重要になってきます。
そこで、文京区では、認知症初期段階の人に対して集中して支援する体制を作ろうとしています。
家族からの相談などにより認知症であると疑われる人やその家族を複数の専門職が訪問し、6か月程度集中して本人及び家族にアセスメントを行うという計画です。
経験を積んだ保健師、看護師、社会福祉士など2名以上でチームを作り事前研修をし、本人宅に行って事情を聞き、チーム会議で協議し、場合によっては専門の医師に診断してもらい、介護支援専門員など日常の支援をしてもらおうという体制です。
なかなか手をかけた支援体制だと思います。
もちろんこれが期待通りに機能するかは問題も多々生じるとは思います。
しかし、こういう取り組みを始めていくことこそが来たるべき高齢者社会に向けての下準備になると思います。
こうやって、認知症であっても閉鎖的な生活をするのではなく、社会の中で自分らしく生きていける老人でありたいと、この取り組みに期待する心境です。
(小倉)