水道橋でのヒナ鳥との不思議な出会い

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楽しみ_アイコン昨日、水道橋の事務所前でヒナ鳥と不思議な出会いをしました。

 

昨日夕方ころ、事務所を出て水道橋駅の方へ歩きだしたところ、1分くらいして近くでピーピーという音が聞こえてくるのです。

 

ふと横を見ると、私の持っているかばんの上に、ヒナ鳥がとまっているのです。

 

体長7~8cmくらいで全体は茶色がかって、足が赤い小さな鳥でした。

 

驚いたのですが、いくら待っても飛び立とうとはしません。

 

それどころか、時折口を大きく開けてエサをほしがっているような素振りをするのです。

 

その姿はとても可愛らしく、気持ちが癒される感じもしました。

 

しかし、そうはいっても、ヒナ鳥を飼うことなどできません。

飼い方もわかりません。

 

とりあえず水道橋駅の方に向かって歩き続け、交差点の緑のある場所に放とうとしました。

 

けれど、ヒナ鳥は一向に私のかばんから飛び立とうとしません。

じっととまったまま動きません。

そんなに私のかばんを気に入られても困ってしまいます。

 

途方に暮れていると、通りすがりの人が珍しそうにどんどん寄ってきました。

「可愛いねえ。ひよどりのヒナでしょう。」

 

どうもひよどりらしいのです。

 

「最初にかばんにとまった地点へ行けば、親鳥がいるんじゃない?」

と教えてくれたので、私は事務所の方へ引き返すことにしました。

 

引き返す途中もヒナ鳥はずっとかばんにとまったまま、じっとしています。

本当にここにずっと居続ける気なのか不安になってきました。

 

ところが、とんかつ屋の前に来たとたん、突然ヒナ鳥が飛び立ちました。

そして、とんかつ屋の入り口の天井の隙間に入って行ってしまいました。

 

どうやらそこに巣を作っているのだと思われるのです。

ヒナ鳥は飛べる範囲に限界があるでしょうから、飛べる範囲に戻ってくるまでじっと待っていたのでしょう。

 

水道橋の都会の中でヒナ鳥が生きていることを知って、びっくりするとともに、少し癒された気持ちになりました。

 

(小倉)