性同一性障害者の刑務所内での処遇が改善されるようです。
法務省は、3月3日、障害に配慮した対応をすべく、刑務所内での処遇方針を改めたそうです。
診療や居室、入浴や身体検査、衣類や髪形などについて、今後は配慮されるようです。
これまで、体は男性なのに心が女性である受刑者に対しては、何らの対応も取られてきませんでした。
そのため、刑務所内で、男性と一緒にいる恐怖心から、体調を崩してしまうケースが出ていたようです。
世界的に見れば、日本は性同一性障害者に対しては、ほとんど理解がされていない国であると言わざるを得ません。
しかし、国際的には、性的マイノリティーの保護は、必要性が声高に叫ばれています。
私も参加している、この5月に国連で行う国際人権規約レポートにおいても、その改善提言は分厚く語られています。
こういう分野は、国民ではなく国家が世界標準にリードしていく方向で改善していかなければ、動いていきません。
なかなか国民の側からは理解されにくい分野ですが、論議していかなければなりません。
(小倉)