昨年末、任意団体である日本在宅医学会が法人となりました。
同団体は、在宅ケア医療に力を注いでいる医師が、在宅医療の学術や質の向上を目指して、全国から集まっている団体です。
この団体が大きくなり、社会的に信頼される規模になったため、法人になる道を選び、私がその手伝いをさせてもらっていました。
最初に話をいただいたときから、2年半かけて、定款を練り、幾度も討議し、紆余曲折を経て、ようやく昨年末、法人となったのです。
本日行われた幹事会で、設立の報告をさせてもらいました。
幹事の皆さんからは、感謝の意味の拍手をいただくことができました。
社員数はおそらく1000人を超え、大きな法人になることと思います。
私の母は、平成21年に肺がんで亡くなりましたが、2年半の闘病生活の後、最後は自宅に帰ってきて、自宅で亡くなりました。
その最後の数カ月、毎日のように様子を見に来てくれた医師の先生は、とてもありがたい存在でした。
希望が持てないながらも、少しでも母の病状を楽にしてくれようとする心遣いに感激しました。
私も、あんなふうに自宅で亡くなりたいな、と思ったほどです。
一般社団法人日本在宅医学会が、在宅医療を切実に必要としている人たちの役に立ってもらえるよう、私も微力ながら、何かお手伝いできたらいいな、と感じました。
(小倉)