本日、歴史的大雪の中、弁護士会館で高齢者・障害者虐待集中研修会がありました。
2006年に高齢者虐待の防止・高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(以下「高齢者虐待防止法」といいます)が成立して8年になりますが、なかなか高齢者虐待に対する対応が浸透しておらず、その対応策についてもう一度よく検討しようとした研修会です。
私は国際人権社会権規約WGのメンバーとしてこの高齢者虐待の現状と対策を国連に訴えましたが、国連の委員はあまり関心を示しませんでした。
まだ国内でもそんなに深刻に考えられていないように感じます。
虐待の有無、分離をするほど緊急性があるかなど早期に判断しなければならない事項は数多くあります。
しかし、行政側は総じて対応が控えめで、思いきった積極策をとろうとはなかなかしません。
違法になることを恐れ、国家賠償請求を提訴されることをとても恐れるためです。
しかし私はそういう行政にいつもお尻を叩くように後押しします。
積極的に権限を行使しないと、虐待下の高齢者は救われることはないからです。
今日も後半はグループ内の弁護士で討論し、私はグループリーダーを務めましたが、弁護士は総じて控えめな対応策が多かったです。
この分野はやりすぎくらいが丁度いいと感じました。
(小倉)